困難な21世紀を生き抜くための教育

STEAM教育

探求(知る)と創造(つくる)でワクワクする学び

STEAM教育とは

 STEAMは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせた造語。STEMという理数教育に、Aの創造性教育を加えた教育概念です。
 STEAM教育は、知る(探究)とつくる(創造)のサイクルを生み出す、分野横断的な学びで、 知識やスキルの習得そのものではなく、
子ども達一人ひとりの「知の創造性」を育むという観点から非常に重要なアプローチです。
STEAM-Japan:STEAM教育って?より)

 狩猟社会(Society 1)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3)、情報社会(Society 4)に続く、AI、IoT、ビッグデータ等が産業や社会生活に取り入れる新たな社会(Society 5)に向けて 学び方が変わり、共通して求められる力として
文章や情報を正確に読み解き対話する力、
科学的に思考・吟味し活用する力、
価値を見つけ生み出す感性と力、
好奇心・探求力
が求められ、国はそのためのSTEAM教育を推進しています。
文部科学省「Society 5.0に向けた人材育成~社会が変わる、学びが変わる~」

STEAM教育を具体的にどのように進めていくか

これからの社会(Society 5)に向けた新たな学びのアプローチ、STEAM教育を具体的にどのように進めていくか。
 経済産業省主宰の STEAMライブラリーは産業界(主として企業)から提供されたもので、これ自体がSTEAM教育というわけでなく、受け取る側のSTEAM教育に活用する教材である。 プログラミング教室実践例では内容自体従来からやっているものと変わらないのに「STEAM教育」を標榜しているだけのように思われる。

らくビットキッズのSTEAM教育

STEAM教育を具体的に進める指針はないので、論理的思考(数学的思考とプログラミング的思考)をつけるために算数(Mathematics)の課題をプログラミング(ScratchかPython)するのを軸とし、 適時ScienceとEngineering、Artを加えたSTEAM教育を実践しています 。

一つの課題に対してScience、Technology、Engineering、Art、Mathematicsの視点から取り組み、 それらを総合して探求から創造へ、課題解決を探ります。

Science 子ども達が日常的に見かける中の不思議な現象を取り上げる。最新の科学を学ぶ
Technology 必ずプログラミングの課程を入れる。内容は、課題に対して直接的でも間接的でも良い。
Engineering 状況により図工を入れる。Raspberry Piやマイコン(Raspberry Pi PicoやMicro:bit)を使うこともある。
Art 図形を描くプログラミングの中でアート的センスを養う リベラル・アート 多様性の理解
Mathematics プログラミングにはできるだけ算数(数学)を使う。
NPO法人らくビットのSTEAM教育
 

NPO法人らくビットのプログラミング教室STEAMe!でやっているSTEAM教育の例

 物に色はなく、色は脳で作られる!!
ベンハムの円盤を作って実験しながら色覚について学ぶ

   ベンハムのコマ(参照)は、黒白模様の円盤を回すと色のついた同心のリングが見えてくる現象。見えてくる色は黒白模様のパターン、右回りか左回りか、更に人によって見える色が異なる。

① ベンハムのコマの不思議な体験 何故白黒模様の円盤を回すと色が見えるのか(探求心)Science
② 円盤の模様を考え、円盤を描くプログラムを創る(Pythonによるプログラミング) Art、Mathematics、Technology
③ 印刷して円盤を作る。Engineering
④ 円盤を回す装置を作る(電子工作、生徒がやるかはオプション)Engineering
⑤ 円盤を回して色の見え方を観察する。右回りか左回りか、更に人によって見える色が異なる。Science、Technology
⑥ 観察記録を作る(LibreOfficeを使う、ソフトの使い方)Science、Technology
⑦ 2−6を繰り返してデータを作るScience、Technology
⑧ まとめと考察 Science、Technology
⑨ 色覚についての学習。網膜にある3種類のオプシンという蛋白が目に入ってくる電磁波を感じて電流が流れ、脳で色として感じる。 オプシンの種類や数によって見える色が違い、犬や猫ははオプシンが2種類しかなく、鳥は4種類もあり、人間とは見える色彩は異なる。 Science、Art