困難な21世紀を生き抜くための教育

STEAM教育へのシニアの参加

社会参加で高齢者の健康増進

人生100年時代 退職後の長い人生を豊かに

 人生100年時代、仮に70歳で退職して100歳まで生きれば残り30年、人生の1/3にもなる。人生の様々な体験をする10歳〜40歳に匹敵する長い年月である。この間、 社会から孤立した隠遁状態の生活をしている人が圧倒的に多い。孤立状態は生きがいをなくし、健康を害し要介護になるのを早める。 退職後元気でいることは、本人や家族の幸せは勿論、社会にとっても極めて重要である。 現在、90歳の男性で自立した健常者は約10%、女性ではほぼ100%要介護者となっている。要介護者を減らし、健常者を増やすことは  多くの調査・研究から、「社会参加」が高齢者の健康維持に最も重要であることが判っている。

「社会参加」が高齢者の健康維持に最重要であることを明きらかにした調査研究        TEDのYoutube映像

生涯現役が健康の源 超高齢になっても活動できる場が必要

 定年退職は、人生100年の1/3にもなる長い退職後の生活を大きく変える分かれ道になる。退職後悠々自適生活」と言いながら社会的孤立状態に浸ってしまうケースが多い。

退職後も健康で豊かな人生を送るためには、社会との関わりを持って仕事(活動)を続けることが必要である。
 超高齢になっても元気な人は、仕事を続け社会との関わりを持っている。仕事をしていると目標を持ち、頭を使い、体を動かす、他者との交流もある。 それらが心身ともに老けさせず健康の維持に役立っている。
 組織の活性化のためには新陳代謝は不可欠であり、定年退職は必要である。 しかし、退職は、その職を止めて後輩に道を譲ることであり、仕事や活動を止めることではない。 定年後新しい職場で働いても70歳になると再退職。人生100年時代、まだ長い人生が待っている。 文字通りの「生涯現役」であり続けるためには超高齢になってもできる仕事や活動でなければならない。 退職後の人生を過ごすのに高年齢でもできる仕事や活動場所が必要である。 力仕事は難しい。頭脳は使っていれば比較的維持できる(むしろ維持しなければならない)。  どのような仕事・活動があるか。退職者のそれまでの人生で体験してきたことが活かせる場がないか。 公的機関や企業とは異なる退職者が働く場としてシルバー人材センターがあるが、大半が受託事業で多くは将来ロボットに代替される可能性の仕事が多く、 また超高齢者の参加は難しい。海外では退職した男性の孤立防止を目的とした「Men’s Shed (男性の小屋)」を国家事業として設立している。
 

子どもの育成と高齢者の社会参加のマッチング

 退職後のセカンドライフの仕事・活動の場として様々のことが考えられる。超高齢になってもできることはないか。 これからはAIには苦手な、あるいは出来ない仕事。その一つの分野が子ども向けの教育である。これからは、学校のみならず、地域社会、NPO法人、企業などの様々な教育資源を活用し、 子ども一人ひとりに最適化された教育機会が求められる(Society 5.0 に向けた人材育成~ 社会が変わる、学びが変わる ~(文科省))。

「社会参加」が高齢者の健康維持に最重要

社会参加が死亡率を下げる最大要因








 死亡低下要因


加齢に成功する3大要因
マッカーサー財団:千人以上の8年間の追跡調査








加齢に成功する3大要因


多摩市65歳以上13066人の8年間の追跡調査









多摩市65歳以上13066人の8年間の追跡調査


TED:Susan Pinker 「社会参加が長寿の要因」

TED:社会参加が長寿の要因







社会参加が長寿の要因


TED:Robert Waldinger 「退職後の一番の幸福は」

TED:退職後の一番の幸福は







退職後の一番の幸福










超高齢社会の重要な難題
 平日の昼間に時間を持て余しているシニア層。
 本人のためにも社会のためにも 「退職後の社会参加」は非常に重要な課題である。
定年退職後の人生