プログラミング教育の課題と提案

 海外では既にプログラミング教育が始まっており、日本では2020年に小学低学年からのプログラミング教育が必須になります。それに向けていくつかの小学校における先進的取り組みが始まり、プログラミング教室が次々と開講しています。
 しかし、プログラミング教育を実施するに際にいくつかの課題があります。  

プログラミン教育を実施してゆくときの課題

課題1.プログラミング教育の要員が足りない

 プログラミング教育は、独立した教科ではなく、国語、算数、理科、社会、音楽、体育などの教科の中で行われます。教師はそれらの教科に加え部活動指導や生徒個別の指導で非常に忙しい状況に置かれています。そこにプログラミング教育が入ってきます。
 プログラミング教育は、30−40人のクラスに先生一人という訳にはゆきません。生徒一人ひとり(あるいはグループでも)がプログラミングをすると理解度に差が生じ、進捗はバラバラになり、かなりの人数のアシスタントが必要です。
 平日の昼間に先生の補助をする沢山の人数をどのように確保するか。  

課題2.プログラミング教育の環境整備、特に台数不足

 プログラミングは生徒一人ひとりができることが望ましい。生徒一人ひとりが自分のパソコンを持つことができれば、家庭での学習もできる。1台当たり10万円を超えるようなタブレットやパソコンでは財政負担が重くのしかかる。  

課題解決のための提案

課題1に対して プログラミング教育支援へのシニアの参加

超高齢社会の重要な難題
 平日の昼間に時間を持て余しているシニア層。退職後「やることがない、行くところがない、会う人がいない」のないないずくしで自宅に閉じこもりがちで社会から孤立している人が非常に多い。孤立が生きがいをなくし、健康を害し要介護になるのを早める。
 本人のためにも社会のためにも 「退職後の社会参加」は非常に重要な課題である。
定年退職後の人生
Scratchは易しく、楽しく、奥が深い
 プログラミング教育で使うプログラミング言語として最も有力視されているのがScratchである。
 NPO法人らくビットでは創立以来Scratchの学習をしてきた。Scratchは子ども向けに開発されたビジュアルなプログラミング言語であるが、視覚的で高齢者にもわかりやすい。同じ画面の中で右のプログラムした結果がすぐ左側の映像に反映されて大人でも楽しめる。
 プログラミングしたことのなかった人(ほとんどのの人が該当)でもすぐできるようになるが、さらに電子工作やロボットの操作も出き、本格的なプログラミングを行うこともできる。今では会員の大半がScratchを楽しんでいる。
定年退職後の人生
Scratchでプログラミング教育支援ー高齢者(シニア)の新しい社会参加の仕組み
 Scratchは易しく、脳トレには持って来いであり、多くの高齢者が楽しめる。Scratchを使ったプログラミング教育支援を地域で取り組めば、高齢者(シニア)の新しい社会参加の仕組みができる。
シニアのプログラミング教育支援でプログラミング教育と超高齢社会の課題解決
 小学校のプログラミング教育は、自治体(従って地域)が主体となって行うことになる。地域全体で次世代を担う子どもを育てていく。そこにプログラミングのできるシニアも参加して、プログラミング教育と超高齢社会の課題解決の一挙両得を目指すのである。
 

課題2に対して Raspberry Pi (ラズパイ)の活用

 生徒全員に教科書が与えられているようにプログラミング教育で使われるパソコンも生徒全員に配られるのが望まれる。自分の持ち物として管理することで、自主性が育つ。家庭での予習復習ができ、親子の対話にもなる。全員に配布するとなるとパソコンやタブレットに比べ格安のラズパイの方が格段に経費削減できる(大雑把な試算であるが、例えば小金井市内の市立小学校9校の全生徒約5000人に10万円のタブレットを配布すると約5億円、ラズパイなら本体とケースで5千万円+全学校で用意する周辺機材2−3千万円で済む)。
 さらにラズパイは電子工作やロボットの操作もできる特長がある。超小型軽量のラズパイはランドセルに入れて持ち運びができるので、ディスプレー(テレビも可)とマウス、キーボードを用意さえすれば、学校と家庭で自分のラズパイが使える。
ラスパイの優位性
 ①4000円と格安で大幅な経費削減になる 
 ②電子工作やロボットなどにも使え、活用範囲が広い
 ③超小型軽量のため持ち運びが容易
 

プログラミング教育に対するNPO法人らくビットの取り組み

大人のためのScratch講座

 

お子様向けのScratch講座

 

Raspberry Pi (ラズパイ)の活用研究