オープンソースソフトウエア(OSS)とプロプリエタリーソフトウエア
ソフトウエアはオープンソースソフトウエア(OSS)とプロプリエタリーソフトウエアに分けられますが、OSSの採用が拡大しています。OSSは、宇宙ステーション、Webサーバー、クラウド、交通などのインフラ、ビジネスや産業のシステムなど社会基盤を支えています。OSSは無償であり、これだけでもありがたいのですが、OSSの優位性はそれだけではありません。
オープンソースソフトウエア(OSS)
ソースコードが公開され、企業・個人、誰でも利用可能で、多くの団体・個人が共同で開発しています。殆どが無償配布。
例:Linux OS (Ubuntu、Raspbianなど多数)、LibreOfficeなどの無償のアプリケーションソフト
プロプリエタリーソフトウエア
ソースコード非公開、秘密裏に開発され、多くが有料で販売されています。
例:Windows、Mac、AndroidなどのOS、MS Office、Photoshopなどの有償のアプリケーションソフト
オープンソースソフトウエア(OSS)とプロプリエタリーソフトウエアの比較
個人や組織がオープンソースを選ぶ主要な4つの理由
Wikipediaより引用
1.安価である
経費の大幅削減になることは言うまでもない。
2.セキュリティ オープンソースの方が安全性高い
ソースコードが公開され、多くの人が開発に参加し、バグ(ウイルスなどの侵入を許す脆弱性)が比較的少ない。
多くの人がソースコードを見ているのでバグも発見されやすく、修正しやすい。
Linuxソースコードはコードの1000行あたり0.17個、プロプライエタリ・ソフトウェアは一般的に1000行あたり20–30個のバグがある(Wikipediaの引用から要約)。
3.ベンダロックインでない
ベンダーロックイン( vendor lock-in)とは、特定ベンダーの独自技術に
大きく依存した製品、サービス、システム等を採用した際に、他ベンダーの提供する同種の製品、サービス、システム等への乗り換えが困難になる現象
日本のパソコン分野はマイクロソフト(MS)社のWindowsとMS Officeのベンダーロックイン状態から抜けだせていない。
●オープンソースなど他の選択肢があることさえ知らない人が多い
●たとえより良いものがあるとわかってもMS社の製品を使い続けざるを得ない。
●バージョンアップや価格などすべてMS社に従わざるを得ない
●市場の競争による恩恵を十分に受けられない
4.より良い品質である
ソースコードが公開され、開発に大勢の人が参加するのでより良いもにできる。使う側(ユーザー)の希望や意見を取り入れやすい。例えば、Ubuntuの開発は公開され、世界中から何千人もの開発者が参加し、ユーザーの意見や希望を入れている。また、使用状況や目的に応じたコミュニティーが作られ、様々なUbuntuの仲間のOS(Ubuntuフレーバーと呼称)が開発されている。