racoubitLog
特定非営利活動法人    らくビット

NPO法人らくビットの学習会

1.高齢になっても生涯、脳神経細胞は新生する

高齢になっても海馬において学習や記憶などに関わる脳神経細胞が新生されることが解ってきました( 脳神経細胞新生)。  
すなわち、
学習は脳神経細胞を新生し、若さを保ち、健康維持や介護予防の観点からも重要です。
特にプログラミングなど大脳前頭前野を使って考える学習は若さを保つ効果が高いと期待されます。
 
   

2.記憶の固定化およびアルツハイマー型認知症予防に重要な睡眠の深さ

 睡眠は、ステージ1,ステージ2,ステージ3,レム睡眠で進行し、記憶の固定化はステージ3の深い睡眠のときに行われます。
ステージ1は数分しか続かない浅い眠り、ステージ2になると外界に対する意識がなくなり、 ステージ3になると低周波のδ(デルタ)波が多くなり、徐波睡眠と呼ばれる深い睡眠に入ります。90分くらい経過してレム睡眠になります。 レム睡眠時に夢をみます。レム睡眠は80-100分おきに4-6回現れます。
  ステージ3の深い眠り(N3,徐波睡眠)のときにアルツハイマー型認知症発症原因のアミロイドベータやタウ蛋白質が 脳のゴミ処理機構のグリンパティック系排出路でリンパ管に排泄されます。
 また、記憶の固定化も深い眠り(徐波睡眠)のときに行われるので、眠りについた最初の深い眠り(N3)は極めて重要です。

3.人生100年時代を迎え、高まる生涯学習の重要性

 高齢になるとステージ3の深い眠り(徐波睡眠)が少なくなり、中途覚醒が多くなり、早朝覚醒の傾向が出てきます。
高齢になると日中の活動が不活発になり、それが睡眠障害の一因と考えられており、高齢者は積極的に創作や学習などで頭を使い、日中外に出て運動(ウオーキングなどの有酸素運動)することが勧められます。 特に前頭前野を活発に働かす「考える」ことが睡眠のステージ3の深い眠り(徐波睡眠)を強め、睡眠の質を高めます。これに当てはまるのが、論理的に考えたり、創作するプログラミングです。
 日中の脳の活動(学習)と深い眠りについて以下の興味ある知見が得られています。
「科学的エビデンスにもとづく100歳まで健康に生きるための25のメソッド」
  THE PATH LONGEVITY THE SECRETS TO LIVING A LONG,HAPPY,HEALTHY LIFE    (Luigi Fontana 著、寺田新 訳、東京大学出版会) より引用
学習・勉強
 最近、我々が発見した興味深い知見として、ステージ3(NREM3)においてδ波が出現する長さやその強さは、 日中に脳に与えられた刺激の量を反映する優れた指標である、という結果が挙がられる。新たな視覚ー運動課題を 学習することで、それ以前の学習によって刺激を受けた大脳の領域におけるδ波が代償的に増加することが報告されている。 このδ波の増加によって、今度は、その新たな課題を記憶しておく能力が向上する。つまり、シナプスの形成を刺激するような 新たな課題・技術および考えなどを学習することで、日中に脳を注意深く、活性化した状態に保っておくことが、 睡眠の質を向上させる1つの方法だと言える。

教育委員会に生涯学習課や公民館、各地に生涯学習センターがあります。
生涯学習の推進・文科省
人生100年時代を迎え、生涯に渡る学習の重要性は増しています。

4.新学習指導要領と地域連携

2020年から実施されている新学習指導要領では地域と学校の連携が重要視され、地域と学校の連携・協働が進んでいます。

5.新学習指導要領とプログラミンう教育の必須化

小学校 2020年度から必須化
中学校 技術・家庭科の中の「情報の技術」で2021年度から
NPO法人らくビットのプログラミング教室では、以下の重点をおいています。  
 数学(算数)を題材にしたプログラミング 
  ゲームやロボットを題材にした教室が大半を占めるが、思考力を育むには数学(算数)が最適  
 Scratch(小学生)とPython(小学6年〜中学生)によるプログラミング  
 Raspberry Piを使う 中学「情報の技術」の計測と制御やSTEAM教育に対応     

6.超高齢社会に於いて高齢者が活躍できる場作り

超高齢社会に於いて高齢者が活躍できる場作りは重要であり、特に高齢者と子ども達が交流する教育を積極的に進めていくことが求められています。
NPO法人らくビットの学習会では数人いる80歳代の方がPythonでオリジナルプログラムを作成しています。
超高齢になってからもプログラミングは年齢に関係なくできます。今後増えてくる「若いときからITを利用しているこれから高齢者」については言うまでもありません。
高齢者は人生の達人であり、プログラミング以外でも高齢者から学ぶことは多く、 子ども達と高齢者が直接会話しながら進めるプログラミング教育は、これからの社会で求められていることです。

7.NPO法人らくビットの学習会の目指すこと

NPO法人らくビットの学習会は、人口減少と超高齢社会の課題解決の要請に応える小さな一歩として