NPO法人らくビットのご案内
特定非営利活動法人らくビット 設立趣旨
報通信技術分野はハードとソフトの両面で大きな変革期を迎えています。
ハードでは消費電力の少ないCPU、ARMがスマホを中心に席巻し、記憶媒体ではハードディスクからフラッシュメモリー(SDカードなど)に変わってきています。その中でも従来と異なる多機能で省エネの格安パソコン、ラズベリーパイが注目されています。
ソフトではプロプリエタリーソフトウエアからソースが公開されたオープンソースソフトウエアへの移行が進んでいます。基本ソフト(OS)ではオープンソースのLinux、その中でも特にUbuntuがサーバー(Webやクラウド)、デスクトップ、モバイル、IoTなど、ほとんどの分野で広く使われるようになってきました。アプリでもオープンソース化が進み、中でもLibreOfficeは普及しています。しかし、我が国では他国に比べてオープンソースソフトウエアの普及は遅れ、Raspberry Pi(ラズパイ)のような新型パソコンもあまり知られていないのが現状です。
こうした状況に対してNPO法人シニアSOHO小金井の有志でつくるUbuntu倶楽部ではオープンソースの無償のLinux OS、UbuntuとLibreOfficeなどの無償アプリの普及活動をしてきました。 またUbuntuやLibreOffice、ラズパイを使ったパソコン教室を開催してきました。 このような教室は他にないこともあり、関東一円から多くの人々が受講しました。
超高齢社会において高齢者の社会参加が課題となっていますが、アクティブシニアと呼ばれる元気な高齢者の活躍の場が少ないのが現状です。パソコン教室の講師をしたり、プログラミング教育に関わったりすることは高齢者の生きがいつくりとして有効です。新しいことへの挑戦は、健康増進に役立ちます。
2020年から学校教育においてプログラミング教育が必須科目となります。この分野でも格安ながら多機能のパソコン・ラズベリーパイと無償のオープンソースソフトの活用は教育的観点のみならず経費削減の観点からも有用と考えられます。プログラミング教育の支援でも高齢者が活躍できる場があると予想されます。
こうしたことに取り組む組織形態としては多くの人が参加しやすいNPO法人が適切と考えました。
以上の経緯と考察から、オープンソースソフトと情報通信機器の活用研究と一般市民を対象とした啓発・普及活動を主としてシニアの人達により行い、それによってシニアの社会参加と生きがい・健康つくりを進めながら情報通信技術活用の推進と超高齢化社会の活性化に貢献してゆく目的で本法人を設立しました。
2017年1月