Raspeberry OSは社会基盤を支えているLinux

   科学技術の研究成果は、軍事秘密など特定の場合を覗いて全て詳細に公開(オープン)されます。これにより研究の重複による無駄をなくし、先人の成果を土台にして更に研究は発展してきました。 オープン(公開)は科学研究の大原則です。情報技術(IT)においてもソフトの中身を公開するオープンソースソフト・Open Source Software (OSS) (略してオープンソース)は、一般の科学研究と同様に先人の成果をさらに発展させていくことができるのです。 また、互いに情報交換・共有で発展してきた経緯から原則無料で使えます。インターネットのソフトは全てオープンソースソフトで無料で無原則に利用できます。そのお陰で急速に普及発展し、今ではなくてはならない社会基盤となっています。 もし、一部の人が独占して秘密にして有料だったら、今日のITの発展はなかったでしょう。
 オープンソースの代表格はLinuxは、1991年にフィンランドのヘルシンキ大学の学生であったリーナス・トーバルズがコンピュータに使われていた高価なUnixをパソコンで使えるOSとしてLinuxを発表しました。 その後世界中の開発者が参加しLinuxは発展してきました。
Linuxが使われている分野
インターネット、インターネット基盤はオープンソースで構成
スーパーコンピュータ、宇宙ステーション
交通システム(新幹線、車、飛行機、、、)
金融、商業、工業、基幹システム
ロボット、IoT、人工知能

主なOSと使用されているシェアの大きい分野

分野LinuxWindowsMac
スパコン
Webサーバー
パソコン
スマホ
IoT

Raspberry pi OSはLinuxの一つ

 Raspberry pi OSはLinuxです。Linuxは,狭義にはLinuxカーネル(kernel)、広義にはカーネルにでストップ環境などで一般人にも使えるようにしたLinuxディストリビューションを指します。

Linux ディストリビューション

 Linuxディストリビューションは、DebianとRedHutおよびその他の系統があり、 Raspberry pi OSはDebian系のLinuxです。Ubuntuと同じ仲間のOSで、コマンドの扱い方もほぼ同じです。

Linux ディストリビューション

Linuxは、オープンソースで無料

 Linuxは、原則、オープンソースで無料で使用できます。一方、プロプリエタリーソフトウエアのWindowsやMac OSは、中身が非公開で有料で販売されています。
 WindowsやMacで禁止されている改変・改良、複製、再配布は、Linuxでは自由にできます。WindowsやMacは、ベンダー企業の収益が第一優先ですが、 Linuxは、利用者の共存共栄のためのものです。一方、そのため一般の利用者、特に初心者には使い勝手が悪い側面もありましたが、今では一般の利用者にも使いやすいOSになっています。

Linux ディストリビューション

 オープンソースで無料であることが、Linuxがインターネットを始め社会基盤を支えるOSになっている所以であると言えるでしょう。

Raspbeeery Piで使うアプリは、すべて無料で使えます。

Raspbeeery Piで使うアプリの一覧